ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2016.11.14 11:35皇統問題

「タネと畑」の老人が有識者会議に出た


生前退位に関する政府の有識者会議に渡部昇一が招かれて

いて、テレビで見たのだが、ものすごく老いぼれていて、

誰かに腕を支えてもらいながら前進していた。

 

86歳らしいが、年をとるのは厳しいもので、誰か他の者を

臨時代行にして出席させ、自分は家でお祈りしてた方が

良かったのではないだろうか?

 

自分がそんな状態なのに、天皇陛下は譲位せずに、摂政を

立てて、祭祀だけしておけばいいと主張している。

「譲位はする」「摂政はない」これは天皇陛下の断固たる

意思なのに、なぜ無視してるのだろうか?

 

脳が老化しすぎて物事が把握できなくなっているのか、

もう間もなく自分が死ぬので、複雑なことは考えずに、

女系公認の天皇陛下には叛逆して死のうというつもり

なのだろう。

 

この人の皇統論は「タネと畑」で、多くの男系主義者が

今でも信奉している説なのだが、男系のタネこそが貴重で、

畑(女)は誰でもいいいという理屈だ。

男尊女卑がにじみでたトンデモ説である。

 

小学生でも分かると思うが、「タネ」はすでに「めしべ」

と「おしべ」の結合(受粉)した後に出来るものであり、

「タネ」は赤ちゃんのようなものなのだ。

すると畑は女ではなくて、社会のようなものになる。

 

小学生の理科の知識があれば分かるようなことを平気で

主張してきた痴識人を呼んで、政府の有識者会議が、

何を勉強したのだろうか?

「タネと畑」に納得してないかどうか、不安である。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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